7日目 9月13日Fri.「知床さんぽ」

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6:00に起床、ほんと旅の間だけは早起きさん。
朝ごはんは7:30なので、せっかくなのでウトロ港あたりの散歩に出ます。港にある大きなオロンコ岩、どうやら登れるみたいなので行ってみましょう。登りはじめたら階段の1段1段が大きく斜度も意外とキツイくて朝っぱらから汗だく。うっかり振り返ると断崖でドキドキ、道の駅の裏の大きな港の工事現場もよく見えます、より観光しやすいようにするのかしら。あんまりしなくていいと思うんだけど。

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エゾトリカブト、コモチレンゲのお花も咲いていて、きれいな海を上から眺められて、食べっぱなしの数日を考えるといい運動になって良かったです。

そして、散歩しながら昨晩決まらなかった今日の予定を考えます。せっかくの好天の知床にいるのに、このまま移動はもったいなぁと思い、今日はめいっぱい知床を楽しんで今夜も泊まっちゃおう!と決意。

ボンズホームさんに戻って朝ごはん食べながら、2泊目のお願いをします。
そして、どこへ行こうかおすすめな場所を聞きこみ。おすすめされたのは知床五湖、ピーク時はガイドつけないと歩けないのですが、この時期はフィールドハウスで500円でレクチャーを受ければ歩けるそう、駐車料金も200円。しかも、熊の出没もそんなにないので五湖すべて回れるみたい、熊も遡上する鮭や鱒を求めて海へ降りているみたいですね。

お昼ごはんのおすすめも聞いたけれど、山から下りてこないでおにぎりでも持っていって食べた方がいいかも、ということでセイコーマートでおにぎりとお茶を買って行きます。
フィールドハウスで料金を支払い、食べ物を密閉できるビニール袋へ入れるようにと指導されます。『羆嵐』や福岡大ワンゲル部・羆襲撃事件の記録とか読んで震え上がったクチなので、おにぎり持参の私もしっかりチャックつきビニール袋に食べ物をしまい込みます。

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10分ほどのレクチャーを受けて熊鈴つけて歩きはじめたけれど、ほかに歩く人が多いのでそんなに熊に神経質にならなくても良さそう、なのでうるさい鈴はザックにしまっちゃいました。

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天気はいいし、無風なのでちょっと暑いけど森の中を歩くのはとても気持ちいいです。ガイドさんをつけて歩いている団体さんのあとにひっついて、ちゃっかり解説を聞きながらてくてくハイキングを楽しみます(よく気がつくガイドさんは道を譲ってくれるのですが、気を使っていただかなくて良かったのに…)。

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秋なので花よりもキノコたちがあちこちにょきにょきと生えていて、やたらかわいらしい。白い殻から赤い頭を出しているタマゴタケはおいしいんだって。もちろん採らないよ。

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5kmの散歩も終わり、一湖の高層木道へ。睡蓮が咲いているのは入植者が持ち込んだものだそう、もうちょと近くでみたいカモ。

ここで昨晩同宿だった学生の旅人さんと再会。おしゃべりしながら駐車場まで一緒に歩きました、彼はこれからバスで乙女の滝に立ち寄って、そこからまたウトロへ戻って今度は網走まで移動するらしいのだけど、バスの時間に振り回されていて大変そう、なのでバイク旅をおすすめしちゃいました。

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バスをお見送りして、私はどうしようかなぁと。そうだ、来た道を戻るところに怖くないフラットダートがあるじゃない!とカムイワッカへお立ち寄りすることに。11kmをとことこっと走って、あっという間に滝に到着。
世界遺産になる前、たまねーちゃんと今では行っちゃダメな一番奥の滝壺まで登ったことがあるので、今回は川へは入らず、スポーツサンダルに短パンに履き替えて登る人たちを見送ります。

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帰りのダートも楽しく走っていたら、カーブの途中でおもらいキツネがちょろりと出て来て急ブレーキかけてしまい、ロックしちゃって思わずコケそうに(; ̄ー ̄A  あとから来た、後続車や対向車も停車してみんなで写真撮りまくりです。誰も食べ物を与えなかったのでキツネはがっかりして薮の中へ戻っていきましたが…がんばって獲物をとるんだよ。

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五湖でかいた汗を流しに岩尾別温泉へ。『ホテル地の涯』の横の無料露天風呂は登山帰りの男の人が何人もマッパでいたので入らず…。ホテルの日帰り入浴に。800円と北海道にしてはやや高めの入浴料。

13hkd_51受付中、フロントの方から「今、他のお客様はいらっしゃらないので(混浴の)露天風呂も入りやすいですよ」とのこと、わぁラッキー、と笑っちゃう案内どおり「こちらぇ」の浴場へ向かいます。

早速露天風呂の入り口へ。わ、あけてびっくりしたのは男湯の入り口と鉢合わせな作り!他に誰もいないと分かっていてもちょっとびっくり、そんな女性用と男性用の入り口のあいだにある丸太風呂…ここはヒジョーに入りづらいのぅ(笑)。

三段になっている露天風呂は一番上段からかけ流し、ならばと一番上へ、けっこう深くて1mくらい深さがあります。岩の表面は析出物でブロッコリーみたい、湯の色が薄緑色だから余計にそう見えるのかも。
しばし混浴露天風呂も貸し切り状態でのびのび湯浴みしていると、あとから男性のお客さん2人が…、でも気を使っていただいたらしく一番下の段に浸かって、こちらがあがる前には内湯へ移動してくれていました。某温泉の混浴露天風呂、痴漢まがいの人に遭遇してから苦手だった混浴ですが、こういう心遣いができる紳士的な人ばかりだと印象も非常に良くなります♩

ホテルのロビーのソファで買っておいたセイコーマートのおにぎりでお昼ごはん。バイクへ戻ると午後になったせいか、すこし涼しい風もでてきたので、湯冷めしないように1枚服を着込んで出発。

そのまま昨日おじゃました手作り温泉へ再訪して帰ろうかなぁと思ったけれど、もうちょっと歩きたいなと乙女の涙まで散歩をしに、知床自然センターへ。
大きなヒグマの皮が触れたり、知床の開拓時代の写真展があったり、羅臼岳や羅臼湖のトレッキング情報があったり興味深い展示の多い施設です。
歩き出しがうっそうとした森の中で、時間が遅いせいもあるけど人も全然いなくて、ちょっとどきどき。展望台までは全然人に会わなかったのに、滝の展望台にはなぜかカップルの観光客ばかりが4組もいて、なんだか落ち着いて見られなかったのでした(笑)。展望台からみた乙女の涙は…うーん、こんなもんかな、という印象。

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往復40分ほどのお散歩をすませて、陽も傾いてきたのでボンズホームさんに戻ります。
今夜はなぜかギターケースを抱えて旅をしているおじさん、転職の間に一人旅をしている元OLさん、素泊まりの大学生の女の子の3人と同泊です。
夕食の時に元OLさんは電車・バスの都合で宿のごはんに間に合わずコンビニごはんばかり食べていたそうで、北海道上陸して初めてのまともな食事!ということもあり、ごはん3杯もおかわりしちゃってて、オーナーのボンさんに「ごはんまだあるで」とか言われて恥ずかしがっていたのがかわいかった♩

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ごはん食べてまたまた近所の共同浴場でおふろに入って戻ってMacで旅日記つけたり、フリー無線LANがあるのでインターネットをしながらボンさんとお話していたら、道内の市外局番の知らない番号から着信。
出てみたら商船三井からで、台風18号(発生しているのは知っていた)の影響で15日1:30(14日25:30)発のフェリーが欠航になったというお知らせと、代替え便の予約手続きの案内でした。
翌日の16日の運休(点検運休)は変わらないみたいで、代替えの一番早い便で17日1:30(16日25:30)とのこと

「ええ~、2日延期とかまじですか~!」

とりあえず17日の深夜便は押さえつつ、小樽~新潟便の空きや苫小牧~仙台便の空きを調べたものの、16日の関東直撃の日に新潟や仙台からバイクで帰らなくてはいけないことになってしまいます…そんなの危ないじゃん。

あきらめて仕事の取引先に電話して事情を話して、締め切りを延ばしてもらうようお願いをして、着るものも足りなくなっちゃうので洗濯も開始。

そこまでの算段をつけたところで…てことは、あと2日も北海道にいられるんだ ( ̄▽ ̄*)ニヤニヤ♩とちょっとうれしくなってきちゃって、なおさんとあとむちゃんにその旨を伝えます。お返事待ってる間、嵐をどこでやりすごそうか宿にあたりをつけていたらあとむちゃんが難民引受をしてくれるとのうれしい連絡が。

天候は明日の夜から悪くなる予報なので、明日は知床から江別までの移動デーと割り切って一気走りを決意して、それに備えて早めに就寝。

晴れ 宇登呂~知床五湖~岩尾別温泉~知床自然センター~宇登呂 62km

コメント

  1. あとむ より:

    乙女は冬がおすすめだよ~!
    歩いて行かないと行けない「男の泪」が超おすすめだけど、一人は危険。。。

    台風のお蔭でemiちゃんとたくさん過ごせて良かった♪

  2. みそじ~ より:

    「男の泪」。。久しぶりにその名前聞いた ^^

    北海道行った中で、一番印象深く、一番好きな場所かも。

    • emi emi より:

      みそじ〜さん
      男の泪のことはお風呂をいただきに行ったお家の方にもいいと伺ってました、やっぱいいんだーいいなぁ。
      羅臼岳と羅臼湖とともに行ってみたいところです!

  3. あとむ より:

    男は冬は難しいよー。
    羅臼湖は行くなら出来るだけ早めに(^^)
    現在のコースが残されてるうちに行かないと~!!

    • emi emi より:

      羅臼湖のコースも立ち入りできなくなるかもなの?あら、それはいかん急がなくては。
      冬の乙女、夏の男、んでもって羅臼湖…そしたら結局冬も含めて、また夏〜秋も行かなくちゃだね(笑)

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