北岳〜間ノ岳[涙の百名山プチ縦走]2002.07.28sat-29sun

初のお泊まり登山です、しかも日本第二位の高さです(3192m)
3000mの世界ってどんなもんだかもワカランので
とりあえず山と渓谷6月号、北岳の記事を読む、取材日を見ると01.07.18〜19とあるので
「ほぼ同じ気候よね」とモデルの服装をチェック、Tシャツ&パンツでOKみたいだな
ただ山頂はやっぱりウィンドブレーカーは必要よね、とか参考に荷物をパッキング、
35Lのザックはポンポコリンです。


[02.07.27] 曇り

出発は深夜の予定、こういう日程の場合大抵は残業になるケド、
さすがに終電までは付き合えないのでコッソリ逃げ帰る。
お家に到着が22:00、出発予定は0:00!いそいでおフロに入り、
凍らせたアミノバイタル・チャージウォーター1.5Lもパッキングして、
Y.Kさんサーフにお迎えに来ていただき、
定刻ちょいすぎ0:15にお家を出発!

某駅にて隊長Hちゃんのエルグランドに乗り換え、
Oちゃんをお迎えに行き、01:20全員集合、中央道へ。
中央道〜南アルプス林道のウネウネ道を経て、
睡魔に襲われつつ広河原についたのは
たぶん(半分寝てた)04:30ころ、それから仮眠。

[02.07.28] 晴れ

07:30ころ暑くて目が覚める、起き抜けにいきなりごはんを食べていた音で
皆がぽつぽつ起きはじめ、支度を整え国民宿舎で用を足し(女のコにはカナリ重要)
09:00に登山道へ入る、吊り橋を渡ってすぐの急勾配に唖然
「イキナリこれかよっ」と、さま〜ず三村ばりのツッコミをしながら登り始めるが、期待でルンルンな一行は
結構ハイペースで大樺沢沿いをぐんぐん登る、沢沿いはきもちがいい♪
やがて沢から離れてくると、晴天だったために「暑い〜、きつい〜」と汗がダラダラ出る、
持っている水分には限りがあるので、計画的に給水。凍らせてきたアミノバイタルは、みるみる溶けていく。。。

順調に大樺沢二俣へ11:00に到着、雪渓のうえにてランチ。
雪の上だけに風は涼しくていいのだけど、反射でかなり日ざしがキツい。。
SPF50の日焼けどめもむなしく、ジリジリ腕が焼けていくのが分かる(>_<;イヤ〜
しばしの休憩後12:15に二又を右又へ、たくさんのお花をみながら
やっぱりの急勾配を登っていく、あまりの暑さにまたまた水を飲む〜
ここらへんにくるとかなり標高も高いので涼しいのだけど
空気も薄いせいか、10mも登るとすぐ息がきれる。ちょこちょこ休んでは登る。


13:30ころから草すべりを歩く、グリーンのじゅうたんに色とりどりの花が咲き、夏山を実感、
途中見える鳳凰三山もキレイに見えていました。

15:00に稜線分岐、小太郎尾根から美しい稜線を眺めながら、
の〜んびり歩く事50分、「テントが見えてきたよ!!」
そして16:00に肩ノ小屋にやっとこさ到着、さっそくビールを買って
みんなでカンパ〜イ!
そして早い山小屋の夕食、17:00には夕飯を済ませて
(メニュー:味付き焼肉、芥子菜漬け、ちょこっとサラダ、ごはん、おみおつけ)
外で景色を満喫。。。のつもりがあらら、胃に血液がいってしまい
目眩がするわ〜っという感じで山小屋でダウン。
1時間程ぐーぐー寝てしまいました
起きるとOちゃんもおやすみ中、静かにコソリと抜け出して
外をみると丁度サンセットTime!
写真を撮っているとみるみるガスが上がってきて、
10分ほどですっかり曇ってしまいました。
寝る前にみんなで今日の感想など語りながらBeer Time、
20:00には果てて就寝zzz。。。

[02.07.29] 晴れ

03:00に暑くて目覚める、
まわりはぎゅーぎゅー
(1畳に2.5人の間隔)で寝ているので
動けもしないので04:00まで待つ。
それくらいになると
起き出して来る人も多いのでそこで起床。
ご来光にはまだ時間があるので、
先に朝食をいただきます。
(メニュー:キビナゴらしき魚の
つくだ煮、炒り卵、缶みかん、
ごはん、おみおつけ)

朝からごはんおかわりし、エネルギーチャージ!
04:45、そして待望のご来光、なにも言えません、美しすぎます、感動で涙が出ました。。。
雲海に浮かぶ富士山、鳳凰三山、中央・北アルプスetc.背の高い山だけがぽこぽこ頭を出しています。

感動をお土産に肩ノ小屋を後にし、
北岳山頂を目指します。
やっぱり辛い坂を登り切るとガスがスッキリとれた、
山頂に06:30到着!!
すんばらしい眺望!やっぱり高い!崖っプチを覗くと
胃が上がってくるようです、
お約束の三角点タッチをしてしばし感慨にひたる。。。
日ざしが刺すように強いです、
日焼け止めを塗り足します、
日焼け止めをしていないY.Kさんは
よっぱらいさんのように真っ赤です。
そして、ここで隊長Hちゃんからこれからの予定をきく
「ここからさぁ、間ノ岳(あいのたけ)
行ってから下山しようよ〜」

嫌な顔をする私に皆の衆「『イヤっていっても行くんでしょ』って顔してるよ」
しょうがない、ここまできたら行くしかないっしょ! ちきしょー!と
07:00、気合いを入れて再出発!めざすは間ノ岳!!!

しかし、かなりのアップダウンが激しい崖っプチ山道、
景色を楽しむにも
足がすくんであんまり見れません。。。
北岳山荘をすぎて尾根沿いをあるくのが、
とってもプチ縦走感満点、

中白峰(3055m)をこえたあたりでお昼をとります、男性陣は山小屋特製弁当
私は荷物を減らしたいので大量に持ってきた行動食のカロリーメイト、
チーカマを片付ける
そしてここにザックをおいて、残りの行程を頑張りました。

10:40間ノ岳登頂!関西方面からいらっしゃった
オバちゃんにシャッターを切ってもらう、
後ろで荷物をほどいている方に「ちょっと〜!写真とるから、しゃがんでもらえます〜」
と嬉しくもあつかましい発言に笑う私にオバちゃんは
「そのうちアナタもこうなるんやで〜」
と言います、ハイ、オバちゃんはこの世でイチバン強そうです。

間ノ岳で行程が一緒だった方々とお話していると、みなさんこれから下山するという
私達にビックリします。。。ウ〜んと不安になる。
先のキビシさを暗示するように、ガスってきました。
じゃあ雨に降られるまえに北岳山荘までもどりましょう!

今来た道を戻ります、結構疲れが出てきたらしく、ゆっくりとしか歩けません
ひいこら言いながら12:30、北岳山荘に到着。
自分にご褒美とBeerをいただきました、とっても清潔なバイオトイレで用を足し
再出発、下山です。帰りは吊り尾根分岐〜八本歯のコルへ
しか〜し、ここはコワイ!!ほんとにコワイ!!ガスまででてるから
見えないし、激しい岩場です。足がかなり痛くなってきました、
さっきBeer飲んだことを早くも後悔、足に力が入りません(><)

もの凄い花々に励まされながら、だましだまし進みます。
雪渓沿いのジャリではとうとう歩くことすら困難な状態。
足には指先、踵ともにマメが、膝はガクガク・ブルブルしているので
まともに歩けません、歩けない自分のせいでみんなを待たせてしまっているので
ふがいない自分にと、あまりの足の痛さに涙がポロポロ出てきました。
(この辺から余裕がまったくないので写真がありません。。)

二俣までもどり、ここからは多少土があるので少しラクになったのですが
こんなに長かったっけ??と思うくらい長い!!行きはルンルンだったので
気がつかなかったけど、二俣からさらに倍以上の行程があったのです

登り始めにあった吊り橋の幻影を2回も見ちゃいました(^^;
そのうち一回をナイトスコープ付き
サイボーグことOちゃんも一緒に見てしまいました

すっかり暗くなって、国民宿舎広河原ロッジ到着が19:00、
自動販売機で念願の冷たいお茶を500ml一気飲みし
Hちゃん'sエルグランドへ、サンダルにはきかえたら靴下と一緒に
マメの皮が剥けてしまいました。でも膝の痛さで全然気がつかなかったよぅ
そこから帰りの運転をしたHちゃんには本当に感謝です。
辛かったけど、こんな経験めったにないもんね、次回は今回観れなかった
キタダケソウを見に北岳だけ登りましょう!そして下山前にはBeerは控えましょうね〜
今回企画の隊長Hちゃん、Y.Kさん、Oちゃん。
次回はちょっと楽な山いきましょう(爆)
その後1週間ほどは筋肉痛、通勤で駅の階段すら苦労しました。。。

広河原:1520m/北岳山頂:3192m/間ノ岳山頂:3189m/標高差:1672m

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